匂いは脳を裏切らない!

一番記憶に残りやすいものって何だと思いますか?

音?味?感触?それとも映像・・・・・・?

答えは「におい」です。

「におい」の記憶は、視覚的な記憶に比べて忘れにくいというデータもあります。視覚・嗅覚それぞれの刺激における再認率と把握期間との関係を調べた実験では、視覚的記憶が短期間で急速に低下したのに対し、「におい」の記憶は1年たってもほとんど変わらなかったそうです。

 

匂いが記憶されやすい理由とは?

 

その答えは、脳のメカニズムとの特殊な関係にあります。

脳には本能や情動を担当する「大脳辺縁系」と思考を担当する理性的な「大脳新皮質」という部分があります。前者の大脳辺縁系に海馬と呼ばれる記憶をつかさどる器官があって、あらゆる情報はいったん短期記憶として海馬に保管されます。そして何度も思い出すような情報は海馬で長期記憶に変換されるのです。実は五感の中で嗅覚だけが、この海馬に直接情報を送ることができます。嗅覚以外の五感による情報はいったん大脳新皮質を通って海馬に運ばれますが、嗅覚の情報は大脳新皮質を介しません。

匂いと脳

特に喜怒哀楽や恋愛感情などに結びついた記憶は、「におい」との関係性が強いと言えそうです。今後「ずっと忘れたくない」と思う出来事があれば、「におい」で覚えておくとよいかもしれません。